リビングは窓が多くて明るくて開放的でよいのですが、夏の暑さと冬の結露には悩まされています。
暑さ対策は、イケアのハニカムブラインドと10年超のエアコン新調により何とかしのげるようになりました。
しかし、
- 冬の結露対策にブラインドは無力・・・。
- 結露対策にはインナーサッシが正解だと思いますが、コスト的に・・・。
ということで、簡易内窓を試すため簡易内窓のキットや部材を入手しました。
ここでは、入手した簡易内窓を取り付けと結露がどうなったかについて説明します。
簡易内窓の取り付け
簡易内窓の取り付けは、オクタのハンディマンにお願いしました。

ハンディマンの方とは事前に相談もさせて頂きましたが、簡易内窓の面材となる中空ポリカボードは、水平直角をミリ単位で切断し、設置時に微調整も必要なので、私には無理ということでお願いしました。
部材は、運ぶことと運送費を考えて最終的に自分で入手することになりました。

面材は、縦2メートル超、横1メートル超あります。車なら乗用車では無理なサイズですし、ハンディマンの方に相談したところ自分で購入して配達してもらった方がよいだろうとなりました。
配達は運送会社なので日時指定ができず、予想通り再配達で受け取ることができました。
簡易内窓の取り付け作業時間と仕上がり
取り付ける簡易内窓は、出窓2か所と掃き出し2か所の計4か所です。
作業時間は、1か所2時間ということで、9時スタート、16時完了目標ではじまりました。
途中、昼食をはさみ、16時前に作業の確認も終わりました。
作業場所を広く確保していたので、作業はしやすかったとのことでした。
結果的にですが、
- 作業場所をできるだけ広く確保したこと
- 部材を置く場所も確保していたこと
がよかったようです。

レーザー測定器や60センチメートルの金属定規を使っていました。必要なのでしょうが、このためだけに購入して自分でやるかと考えると頼んで正解だったと思います。
仕上がりについての感想です。
- 掃き出し窓の木製の枠がわずかに傾いていたので、簡易内窓の動きがしぶいが許容範囲でした。
- 手作り感については事前に説明もありましたが、そもそもDIYなのでこんなものでしょうし、自分の技量を考えても妥当な費用だったと思います。
簡易内窓取り付けの工夫
簡易内窓を取り付ける際、注意しないといけないのが、
- 窓の鍵(クレセント)の操作ができるようにすること
です。
取り付けについてすべてハンディマンにおまかせしていたのですが、
- 簡易内窓の面材の幅を調整して、クレセント部分が操作できる位置まで簡易内窓を開けられるようにすること
で対応していました。
言葉では分かりにくいかと思いますので、下図の簡易内窓を開いて、クレセントを操作した写真を見てください。
- 下図左側が、簡易内窓をフルオープンしてカギをかけた状態です。
- 下図右側が、簡易内窓をフルオープンしてカギを外した状態です。

きっちり開いて、ハンディマンに作業を頼んでよかったです。

簡易内窓とクレセントとの位置関係
図1 簡易内窓とクレセントとの位置関係
参考:作業を見ていて
時々作業の様子を見ていましたが、私なら1つ目の出窓で、当日の作業はやめてっしまったように思います。
予想はしていましたが、
- 中空ポリカボードを、真っすぐにカッターで切るのは難しそうだ。
- 設置場所の寸法に合わせて微調整していましたが、これも難しそうだ。
- 結果的にもお願いしてよかった。
ということになりました。
なお、中空ポリカボードは4枚でよかったのですが、5枚単位での注文だったので後日、浴室とかの小窓に使ってみようと切り分けました。
中空ポリカボードは大きくて扱いにくいのですが、切断そのものはカッターで繰り返し切り込んでいけば可能です。
しかし、予想通りではありますが、
- 縦2メートル、横1メートルを真っすぐ切断するのは難しかった。
- 4ミリ厚の断面を垂直に切るのも難しかった。
ことを自ら体験したのでした。

中空ポリカボードにマスキングテープを貼って、切断ラインを書いて、手持ちの30センチの定規とオルファの大型カッターを使いました。
簡易内窓の結露に対する効果と追加実験
簡易内窓の効果と、さらなる追加実験について説明します。
簡易内窓の結露に対する効果
簡易内窓の結露に対する効果は、
- 窓側の結露はなくなった。
- (窓側の結露よりはかなり少なくはなりましたが、)簡易内窓の部屋側が結露する。
という結果でした。
結露は、
- 簡易内窓の面材が全体的に結露している。
- 簡易内窓の周辺部分の面材は結露していない。
状態でした。
簡易内窓のによる断熱効果
簡易内窓による断熱効果は、
- 簡易内窓を開けると冷たい空気が入ってくるのが分かる。
ということで、効果があることは分かりました。
また、
- 簡易内窓を閉めた状態で、窓枠のすき間風が入っている。
ことも分かりました。
すきま風対策は、市販されているすきま風防止用のテープやクッション材を使って、次の冬までに対策してみようと思います。
すき間風対策ボードで断熱効果の追加実験
簡易内窓でも結露することが分かったので、さらに断熱効果を高くすれば結露を防げるのか確認するため、すき間風対策ボードを使って実験しました。
結果、すきま風対策ボードと重なっている簡易内窓には、結露しないことが分かりました。
下図は、前の日の夕方に簡易内窓の室内側にすき間風対策ボードを設置して、翌朝結露状態を確認した写真です。
- 下図右側のように、すきま風ボードを設置しました(置いただけです)。
- 下図左側は、翌朝すきま風ボードを動かして結露状態を確認したところです。
- 下図左側から、中空ポリカの中央側は結露していますが、窓枠の周辺とすきま風ボードで隠れた部分は結露していないことが分かります。

簡易内窓とすきま風対策ボードの実験
図2 簡易内窓とすきま風対策ボードの実験
簡易内窓でも結露した原因について考える
簡易内窓でも結露してしまう理由は、
- 断熱性が不十分なのではないか?
- 室内の湿度が高いせいではないか?
と考えています。
断熱性が不足している?
断熱性が不足しているならば、
- 室内の湿度(水分量)が一定であれば、室温と外気温との温度差が大きい。
- 簡易内窓の室内面が窓側の面との空気層との温度が大きい。
ことになります。
また、
- 中空ポリカボードの内側(中空部分)は、上下端共にふさがれている(密閉されている)。
と考えられるので、
- 断熱性をさらに高くするためには、中空ポリカボードを追加すればよい。
となりそうなのですが、そうなると、
- 振出しに戻ってLow-E複層ガラスの内窓を設置した方がよいだろう。
となってしまいます。

簡易内窓での結露対策は、残念ながら私の場合には不十分でしたが、試した意味はありました。
湿度が高い?
結露するということは、室内の湿度が高いということでもあります。
湿度対策が難しいのは、一般的な湿度計では室内の水分量を比較するのが難しいからで、そのためには、絶対湿度計が必要になります。
簡易的に絶対湿度を知ることができる温湿度計「ドリテック(dretec) 熱中症・インフルエンザ警告 温湿度計」は使っています。
今回、簡易内窓を設置してみて、湿度について正確な状態が知りたいと考えました。
そこで、絶対湿度(乾燥指数)を測れる温湿度計「エー・アンド・デイ(A&D) 温湿度計 AD-5687 みはりん坊ダブル」を購入して、絶対湿度を観察することにしました。
温湿度の一例
傾向とまではいかないのですが、温湿度の例は次の通りです。

私の場合、室温18℃は少し肌寒い感じがする。キーボードを打つ手が冷たく感じる。
同居人にはちょうどよいらしく・・・。
簡易内窓を設置した寝室の一例:
- 簡易内窓の結露:掃き出し窓の下側半分程度が結露(真冬よりは少ない)
- 室温:18.4℃
- 相対湿度:74%
- 絶対湿度:11.6(絶対湿度は11を目安とすると少し高め)
簡易内窓のないリビングでガスファンヒータを20℃設定で使用時の一例:
- リビングの結露:掃き出し窓2個分の窓のほぼ全面が結露(真冬よりは少ない)
- 室温:23.0℃
- 相対湿度:68%
- 絶対湿度:14.0(絶対湿度は11を目安とすると少し高め)

ファンヒータは暖を取りつつ加湿しているので、湿度が高めなのは分かりますが、絶対湿度からは、湿度が高過ぎるわけではなさそうです。
窓の面積を考慮すると断熱効果が不足していると考えるのよさそうです。
ということで、
- この夏の暑さに向けて、窓面積の大きいリビングと続きの和室への簡易内窓設置をするか・・・。
- 壁の吸湿を考えるなら珪藻土もよさそうですが・・・。
といった状況なので、絶対湿度をみながらもう少し考えてみることにしました。
マンションの結露対策なら、スケルトンで断熱工事をするのがよいのでしょうが、そうできなかったので悩ましいです。
まとめ
リビングは窓が多くて明るくて開放的でよいのですが、夏の暑さと冬の結露には悩まされています。
暑さ対策は、イケアのハニカムブラインドと10年超のエアコン新調により何とかしのげるようになりましたが、冬の結露にブラインドは無力でした。
そこで、簡易内窓を試した結果を以下の項目で説明しました。
- 簡易内窓の取り付け
- 簡易内窓の取り付け作業時間と仕上がり
- 簡易内窓取り付けの工夫
- 参考:作業を見ていて
- 簡易内窓の結露に対する効果と追加実験
- 簡易内窓の結露に対する効果
- 簡易内窓のによる断熱効果
- すき間風対策ボードで断熱効果の追加実験
- 簡易内窓でも結露した原因について考える
- 断熱性が不足している?
- 湿度が高い?
- 温湿度の一例