秋月電子のWebサイトでみつけたワイヤレスLED、ワイヤレスLEDと給電用のコイルとの距離を広げるには役不足と思いながらも、実際にガンプラに組み込んでみたらどうなるのだろうかと思い、手持ちのSDユニコーン・ガンダムを使い実験をしました。
予想していたとはいえ、ツインアイはLEDの明るさ不足でしたので、それなら秋月電子のWebサイトの情報にあった自作ワイヤレスLEDを使ってみることにしました。
自作のワイヤレスLEDは、ワイヤレスLEDの構成部品であるLEDとインダクターを組み合わせて作ります。ということは、はんだ付けなしでLEDなどの電子部品をガンプラに組み込んで使えるのではないかと思いつきました。
ここでは、自作ワイヤレスLEDをSDユニコーン・ガンダム覚醒版に組み込んだ実験について説明します。
手を動かしてみると、思っていなかったことに気づくことがあるのだと再認識する経験でもありました。
自作ワイヤレスLEDとは
自作ワイヤレスLEDについて説明します。
下図は、ワイヤレスLEDと自作ワイヤレスLEDの部品の例です。
- 下図左から2番目のワイヤレスLEDは、チップLED(中央の白い部品)を使った1つの部品です。
- 自作ワイヤレスLEDは、下図のインダクターとチップLED、または、φ3のLEDを組み合わせて作ります。
- 下図のφ3LEDは白色です。
図1-1 自作ワイヤレスLEDの部品
インダクターとLEDとを接続する必要があります。
ここでは、図1のφ3のLEDとインダクターを使います。
LEDとインダクターの接続には、下図の市販のコネクタ付接続ケーブルを使いました。
- 電子工作で使うブレッドボード用のジャンパーケーブルと同じものの様です。
- ガンプラに組み込むには、コネクタ部分が大きくケーブルも太いので、より細いケーブルと小型のコネクタ(ピンヘッダ)を使えばよいと思います。
図1-2 コネクタ付接続ケーブル
チップLEDを使ってもよいのですが、私はチップLEDのリード線をコネクタにはんだ付けすることができませんので。
自作ワイヤレスLEDの点灯実験
下図は、自作ワイヤレスLEDの点灯実験の写真です。
- 問題なく点灯することが確認できました。
- φ3のLEDは、ワイヤレスLEDより明るいです。
- 電源は、9VのACアダプタを使用しています。
図2 自作ワイヤレスLEDの点灯実験
自作ワイヤレスLEDの思わぬメリット
自作ワイヤレスLEDの実験をしていて気づいたのですが、ワイヤレス給電ユニットを使って一般的なLEDを使えるだけでなく、思わぬメリットがありました。
それは、
- はんだ付けなしで好きなLEDを使うことができる。
- LEDには極性(プラスとマイナスの違い)があるが、気にしなくてよい。
ということです。
LEDの極性を間違えると、LEDを破壊してしまいますので、私にとっては考えることが1つ減り、気軽にLEDをガンプラに組み込めることは思わぬメリットでした。
自作ワイヤレスLEDでSDユニコーン・ガンダム覚醒
φ3のLED(白色)をSDユニコーン・ガンダムに組み込みます。
SDユニコーン・ガンダムの頭部パーツを削り、2個のφ3のLEDを組み込みます。
- LEDの足(端子)は切らずに、LEDの位置決めと固定にも使いました。
- LEDの固定は、最終的に後頭部からLEDの足(端子)を飛び出させて、図2のコネクタに差し込みました。(これなら、はんだ半田付けなしで接続できます。)
下図は、φ3のLED(白色)を組み込んだ写真です。
- φ3のLEDが眼球の様な感じに見えて、満足しています。
- チップLEDと比べるとφ3のLEDの取り扱いは楽です。
図3-1 SDユニコーン・ガンダム:φ3LED組み込み後
下図は、自作ワイヤレスLEDを組み込んで、ワイヤレス給電ユニット(コイル)を使い点灯させた写真です。
- φ3のLED(白色)をツインアイに2個、胸部に1個組み込んでいます。
- 胸部がツインアイより暗いのは、LEDの位置のためです。(胸部は胴体中央付近にLEDがあります。)
このぐらい光ってくれるとうれしいです。
図3-2 SDユニコーン・ガンダム:φ3のワイヤレスLED
自作ワイヤレスLEDの便利な点:明るさの調整
ワイヤレス給電ユニットを使うと、自作ワイヤレスLEDの明るさを簡単に調整できます。
具体的には、ワイヤレス給電ユニット(コイル)から、インダクターを離せば暗くなります。
自作ワイヤレスLEDというより、ワイヤレスLEDの仕組みを使ったガンプラのお手軽電飾といった結果となりました。
自作ワイヤレスLEDのメリット
自作ワイヤレスLEDをSDユニコーン・ガンダムに組み込んでみて気づいたメリットを列挙します。
- ケーブルの取り回しには工夫が必要になると思いますが、ワイヤレスLEDで不満が残った給電ユニットとの距離の問題を解決できます。
- 自作ワイヤレスLEDであれば、他のLEDを使うことができます。
- 明るさの調整が、ワイヤレス給電ユニットとインダクターとの距離で調整できます。
さらに、半田付けに自信があれば、
- LEDとインダクターを接続するケーブルに、より細いケーブルとピンヘッダを使えばさらに組み込み易くなります。
実際にやってみることで、思ってもいなかったワイヤレスLEDのよさ(メリット)に気づくことができました。
まとめ
秋月電子のWebサイトでみつけたワイヤレスLED、手持ちのSDユニコーン・ガンダムを使った実験では、予想していたとはいえLEDの明るさ不足でしたので、それなら秋月電子のWebサイトの情報にあった自作ワイヤレスLEDを使ってみることにしました。
自作のワイヤレスLEDは、ワイヤレスLEDの構成部品であるLEDとインダクターを組み合わせて作ります。
こでは、自作ワイヤレスLEDをSDユニコーン・ガンダム覚醒版に組み込んだ実験について、以下の項目で説明しました。
- 自作ワイヤレスLEDとは
- 自作ワイヤレスLEDの点灯実験
- 自作ワイヤレスLEDの思わぬメリット
- 自作ワイヤレスLEDでSDユニコーン・ガンダム覚醒
- 自作ワイヤレスLEDの便利な点:明るさの調整
- 自作ワイヤレスLEDのメリット