ガンプラとはガンダムのプラモデルのことです。
ガンプラはプラモデルなのに、驚くほどに腕や脚などが動き、ランナーの色分けや一体成形のパーツもあり、優れた樹脂成形技術(4色成形機)が使われています。
ここでは、RG-ν(ニュー)ガンダムを例に、バンダイの4色成形機が作り出す多重インサート成形による腕や脚部のリアルな可動について説明します。
なお、ここで紹介している内容は、私の個人的な理解に基づくものです。ご了承願いいます。
- ここでは、「成型」ではなく「成形」としています。
ガンプラのRG(リアルグレード)と可動
ガンプラのRG(リアルグレード)シリーズを作ってみると、ガンプラとしてのカッコよさやモビルスーツとして見た時の完成度の高さに感動しました。
私が最初に作ったのはRGシリーズの1stガンダムでした。
- 小さな部品がポロリと外れやすく、ポーズをとらせるのがとても面倒だったり、
- コアファイターを変形させているうちに壊したり、
といったこともありましたが、RG-νガンダムは、カッコよさと作りやすさのバランスがよいガンプラです。
PGが1/60スケールに対して、RGは1/144スケールなので、当然ながら部品も小さくなります。
作る苦労はあっても、しだいに形ができてくるとカッコよさに大満足でした。
ガンプラの可動については、PGユニコーンガンダムで紹介しましたが、ここでは、RG-ν(ニュー)ガンダムを例に紹介します。
驚きの可動について、まずは、写真で説明します。
下図は、ガンプラRG-νガンダムの写真です。
- 背中のバックパックに装備されているビームサーベルを握ろうとするところです。
- 肩、ひじ、手首の関節部分の可動により実現されています。
- 下図では手を広げていますが、指も曲がります。
図1 RG-νガンダム:ビームサーベルを握ろうとするところ
RG-νガンダムの右腕の可動
RG-νガンダムの右腕の可動について説明します。
下図は、取扱説明書の「右腕の可動」の部分です。
図2 RG-νガンダムの取扱説明書より:右腕の可動
組み立て中に腕などの関節などの可動部がスムーズに動くことを確認せずに、組み立ててしまうと、可動部の動きが固くてポージングがやりにくい場合があります。
この時、無理をすると可動部が壊れるおそれがあり、壊れた場合の修理は難しいです。また、可動部がスムーズに動くように分解するのも簡単ではありません。
以下、実際にRG-νガンダムの右腕を伸ばした状態から、曲げていく時の腕の可動について説明します。
写真で見るRG-νガンダムの右腕の可動
下図は、RG-νガンダムの右腕を伸ばした写真です。
- 肩関節部分(下図右側)の丸い銀色部分には、リアリスティック・シールを貼っています。
- 装甲部分も1色の白ではなく、別の白色を使い色分けされています。
図3 RG-νガンダム:右腕の可動(その1)
下図は、RG-νガンダムの右腕を90度曲げた写真です。
- 右肘の肘を曲げた時に見えてくる三角形の銀色の部分は、リアリスティック・シールです。
図3 RG-νガンダム:右腕の可動(その2)
下図は、RG-νガンダムの右腕を曲がるところまで曲げた写真です。
- 図3の(その1)から(その3)の状態までは、スムーズに曲げたり伸ばしたりできます。
図3 RG-νガンダム:右腕の可動(その3)
写真で見るRG-νガンダムの左腕の可動
RG-νガンダムの左腕は、肘が曲がるだけでなく、左腕に格納されたビームサーベルのギミックもあります。
RG-νガンダムの左腕の装甲部分がスライドすることで、ビームサーベルが飛び出てきます。
下図は、RG-νガンダムの左腕を伸ばした写真です。
図4 RG-νガンダム:左腕と装甲の可動(その1)
下図は、上図のRG-νガンダムの左腕を伸ばした状態から、装甲(黒いパーツ)を開いた(下図で左方向にスライドした)写真です。
- 装甲(黒いパーツ)をスライドさせると、ビームサーベルが持ち上がる構造となっています。
図4 RG-νガンダム:左腕と装甲の可動(その2)
RG-νガンダムの装甲が連動する脚の可動
RG-νガンダムの装甲が連動する脚の可動について説明します。
下図は、取扱説明書の「右脚の可動」の部分です。
脚の曲げ伸ばしに連動して装甲部分も動くので、組み立て前の部品の状態から可動部がスムーズに動くことを確認しながら組み立てていきます。
図5 RG-νガンダムの取扱説明書より:右脚の可動
以下、実際にRG-νガンダムの右脚を伸ばした状態から、曲げていく時の脚の可動について説明します。
写真で見るRG-νガンダムの右脚の可動
RG-νガンダムの脚は、伸ばした状態から曲げていく時に、装甲も連動して動きます。
言葉では説明しにくいので、写真を使い説明します。
下図は、RG-νガンダムの右脚の写真です。
- 下図右から、伸ばした状態から、膝を曲げていった写真です。
- 下図の中央の図よりも脚を深く曲げていくと、装甲が連動して動きはじめます。
- 腕と同様、装甲部分も1色の白ではなく、別の白色を使い色分けされています。
図5 RG-νガンダムの取扱説明書より:右脚の可動
ガンプラの腕や脚などの可動は、よくできていると思います。
まとめ
ガンプラはプラモデルなのに、驚くほどに腕や脚などが動き、ランナーの色分けや一体成形のパーツもあり、優れた樹脂成形技術(4色成形機)が使われています。
ここでは、RG-ν(ニュー)ガンダムを例に、バンダイの4色成形機が作り出す多重インサート成形による腕や脚部のリアルな可動について、以下の項目で説明しました。
- ガンプラのRG(リアルグレード)と可動
- RG-νガンダムの右腕の可動
- 写真で見るRG-νガンダムの右腕の可動
- 写真で見るRG-νガンダムの左腕の可動
- RG-νガンダムの装甲が連動する脚の可動
- 写真で見るRG-νガンダムの右脚の可動