今どきのガンプラは、初代ガンダムがTV放映されていた頃のプラモデルではありません。
リアルなだけでなく、腕や脚が動くのは当たり前、変形やLEDユニットによる電飾までできるガンプラが売られています。
ガンプラとは、バンダイ製のガンダムのプラモデルのことです。
人気のガンプラは今でも入手が難しいのですが、以前よりは改善されつつあるような気もします。
また、モノづくりとしてみても、ガンプラを作る技術(樹脂成形)には驚かされます。
ここでは、PG(パーフェクトグレード)のユニコーン・ガンダムを例に、今どきのガンプラをモノづくりの視点で説明します。
今のガンプラは驚くほどによく動く
私のガンプラづくりは、「組み立ててシールを貼って完成すると満足する」遊び方です。
- 塗装はしません(できません)し、いわゆる水シールもきれいに貼れないので使いません。
- 完成させて動かして遊ぶ、飾って見るということもありません。
- かつて、塗装や改造(パテを使ったりとか)を試みたこともありますが・・・。
「ランナーからパーツを切り出して、組み立てるだけ」ともいえますが、作っている時間は集中できていますし、できあがればうれしいので、こんな楽しみ方もあると考えています。
さて、ここでは、ガンプラの腕や脚などの可動範囲が広いことではなく、ユニコーン・ガンダムらしい、変形のための可動について紹介します。
価格を無視すれば、PG(パーフェクトグレード)は、部品が大きく組みやすいと思います。
PGユニコーン・ガンダムは変形もすごい
PGユニコーン・ガンダムとLEDユニット発売後はしばらくの間品薄となっていましたので、本体よりも入手が難しかったLEDユニットを購入した後で、PGユニコーン・ガンダム本体を入手することになりました。
欲しいと思ってから、入手、そして、完成するまでずいぶん時間がかかりました。
LEDユニットと本体を入手後、実際に手をつけるまでにはさらに1年以上かかったような気がします。
私は塗装せず組み立てるだけですが、それでもPG(パーフェクトグレード)のボリューム(部品数)の大きさから休日フルに使っても3日はかかると思い、取扱説明書は見たりしてはいたものの手をつけずにいたからです。
PGユニコーン・ガンダムにLEDユニットを組み込むのに一苦労
PGユニコーンガンダムは、LEDキットで光るだけではありません。光る上に腕や脚などの可動にほぼ制限がありません。
私は最初からLEDユニットを組み込んだのですが、それでも、組み立て(LEDユニットの組み込み)には、少々てこずりました。
LEDのコードを隙間にはわせて組み立てていくのですが、なかなかうまくいきませんでした。イライラすると壊してしまうので一息いれたりして、何とか組み上げました。
苦労したせいか、LEDユニットのスイッチをON、無事点灯したときには「買ってよかった~」と大満足でした。
腕や脚の可動がスムーズに動く、保持されるのは、バンダイの4色成形機で作り出されるランナーの精度(ガンプラの部品の精度)が非常に高いレベルにあるからです。
1つ1つのパーツの精度が高く均一に成型されているため、部品を組み合わせていっても、高い精度が保たれ、結果可動がスムーズになっているのだと思います。
ガンプラは量産品です。本当にすごい技術力だと思います。
PGユニコーン・ガンダムの変形
PGユニコーン・ガンダムの変形について説明します。
下図は、ユニコーン・ガンダムの変形前後の写真です。
- 左側がユニコーン・モード、右側がデストロイ・モードです。
- 腰から下は、PGは大きいので写真を撮るために取り外しています。
図1 PGユニコーン・ガンダムの変形(モードチェンジ)
アニメの中でユニコーン・ガンダムは、ユニコーンモードからデストロイモードに変形します。ガンプラのMG(マスターグレード)とRG(リアルグレード)のユニコーン・版ダムも変形できるのですが、1度組み上げると変形させるのはとても面倒です。
私はユニコーンモードが好きなので、MGとRGのユニコーン・ガンダムは、1度変形させた後、ノーマルモードに戻してままです(そのまま箱にいれて保管してます)。
経験上、組み立て説明図をよく見て、丁寧に、時には思い切りよく作業することが求められると思っています。
今のガンプラは、よく動くうえにLEDキットで電飾までできる
PG(パーフェクトグレード)のユニコーン・ガンダムは、LEDキットも市販されていて、これを組み込むことで、電飾(LEDによる発光)ができます。
アニメの中で、ユニコーン・ガンダムは、ユニコーン・モードからデストロイ・モードへと変形するのですが、この変形により光るのです。
ユニコーン・モードの装甲のすき間から光が漏れ出し、デストロイ・モードで発行している姿は、ワクワクものでした。
これをガンプラで再現できるとは、しかも、LEDキットなしの場合と同じレベルで動かすことができるのです。
LEDキットを組み込んだPGユニコーン・ガンダムのLEDユニット
LEDなどの電子部品を購入してガンプラの電飾をするには加工が必要になりますし、手先の器用さも必須です。
下図は、φ3のLEDとPGユニコーン・ガンダムのLEDユニットに使われているチップLED(大きさは違います)の写真です。
- φ3のLEDは配線も何とかなりますが、チップLEDになるとリード線のはんだ付けが無理です。
- 下図の様にリード線付きのLEDも市販されていますが、このリード線のはんだ付けも私には無理だったりします。
図2 LEDのサイズ比較
しかし、PGユニコーン・ガンダムには、市販のLEDユニットがあります。
PGユニコーン・ガンダムのLEDユニットは、マイコンでコントロールしているようで、スイッチを押すと点灯状態を変更することができます。
下図は、PGユニコーン・ガンダムのバックパック内に設置するLEDをON/OFFさせた時の写真です。
- 使われているLEDは、砲弾型のLEDではなく表面実装用のチップLEDです。
- 下図右側が外観、中央が内部、左側が点灯時です。
図3 PGユニコーン・ガンダムのLEDユニット点灯状態
LEDキットを組み込んだPGユニコーン・ガンダム
LEDユニットを組み込んだPGユニコーン・ガンダムのLEDのON/OFFの写真を紹介します。
- なお、腰から下の部分は、大きくなりすぎるため外してあります。
下図は、ユニコーンモードでLEDをON/OFFさせた時の写真です。
図4-1 LEDユニットを組み込んだPGユニコーン・ガンダム:ユニコーンモード
下図は、デストロイモードでLEDをON/OFFさせた時の写真です。
図4-2 LEDユニットを組み込んだPGユニコーン・ガンダム:デストロイモード
そして、下図は、LED点灯時のユニコーンモードとデストロイモードを比べた、モードチェンジの写真です。
図4-3 LEDユニットを組み込んだPGユニコーン・ガンダム:デストロイモード
下図は、PGユニコーン・ガンダムのバックパックのLEDの点灯状態の写真です。
- バックパックの中央付近にLEDユニットが1個組み込まれています。
図5 PGユニコーン・ガンダム・バックパックのLED点灯状態
ちなみにこのLEDユニットを商品企画としてみた場合、パーツなどを調べてみると、実現できる機能と価格が結構いい感じで設定されていて、自作するなら買った方がよいと思う商品企画のお手本の1つになると思いました。
この記事に登場したガンプラ
この記事に出てきたガンプラのAmazonのリンクです。
参考までに、プレバン(プレミアムバンダイ)価格は、PGユニコーン・ガンダムは22,000円(税込)、LEDユニットは12,960円(税込)です。
価格を無視すれば、PG(パーフェクトグレード)は、部品が大きく組みやすいと思います。
まとめ
今どきのガンプラは、初代ガンダムがTV放映されていた頃のプラモデルとは別物です。
リアルなだけでなく、腕や脚が動くのは当たり前、変形やLEDユニットによる電飾までできるガンプラが売られています。
ここでは、PG(パーフェクトグレード)のユニコーン・ガンダムを例に、今どきのガンプラをモノづくりの視点から、以下の項目で説明しました。
- 今のガンプラは驚くほどによく動く
- PGユニコーン・ガンダムは変形もすごい
- PGユニコーン・ガンダムにLEDユニットを組み込むのに一苦労
- PGユニコーン・ガンダムの変形
- 今のガンプラは、よく動くうえにLEDキットで電飾までできる
- LEDキットを組み込んだPGユニコーン・ガンダムのLEDユニット
- LEDキットを組み込んだPGユニコーン・ガンダム
- この記事に登場したガンプラ